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チャイナ帝国の核開発にさらされたウィグルの悲劇を忘れるまい [川柳]

なぐさめるコトバどこにも見つからぬ


ウィグル死すや チャイナの風に煽られて


抑圧のチャイナ ウィグルに死の恐怖


中華なるコトバに潜む欺瞞性


西に南に漢民族の覇権主義


ウィグルに核実験の放射能


ウィグルのヒバクシャに無い援護法


独善の論理 被爆を顧みず  


★どうしても核にこだわるのは被爆二世としての身体感覚かな?と思います。

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転載 11. [色々まじぇこじぇ]

  原発輸出 死の商人と同じこと  


 現代連句のさまざまな実情に接していませんので。迂闊なことは申せませんが 座の文芸である以上(たとえ式目があっても運用次第でマンネリは防げると思います)共同創作でしょう。それを文学という規定に填め込むことには無理があるのではないでしょうか? 近世の伝統連句の衰退に鑑みて現代連句人は俳句とは違う世界を志向しているように感じます。現代人ですから近代文学の洗礼を受けているのは間違いないと思いますが(・・句ごとの内在律と云いますか通奏低音として)。ただ一巻の連句作品としてはどうでしょうか? これはこれでいいのではないかと思っております。

 (上の雑感とは関係ありませんが、近作の短歌を・・)


ころころと関西弁に綴られし母性あふれる手記読み返す


葉一枚地に投げ出づる身ひとつの意外に太き音に驚く


ハグロトンボ ナガサキアゲハ過(よぎ)るとき亡きまなざしを幽かに覚ゆ  


 ☆温暖化で海面が上昇するという話、意外に差し迫ったような現実に思います。ただの海進でも怖い話ですが、10メートルから60メートルも上昇したら、太平洋の島国は消滅、ほとんどの国の首都は海底に没することになってしまいます。このスパイラルはもう止められないのでは…とつい悲観的になってしまいます。


(川柳)

陸となす辺野古沈める温暖化


海峡が生臭くなるワイドショー


達観をやめてバラード口ずさむ


死出虫の出番を恃む永田町


(今少し愉しむために恋数句)


昼花火恋を始めてみませんか


手さぐりに下着のひもを締める朝


Gパンの饐えた臭いを思いだす


どこまでも追いかけてくる恋しぐれ


胸の底閉じこめている昼花火


白い闇あなたの顔が見えません


不眠症 浮気の虫が騒ぎだす


(短歌)

移されて30有余秋ゆきぬ金木犀の花見る無かり


屋上に根を張れぬまま立ち枯るる骸佇む墓標となりて


世を占めてやがて消ゆるやジギタリス赤黒の旗巻きつけて逝け


朽ち易きのうぜんかづら地に融けて塩となりゆく生に抗ふ


そは甘露 問へども誰も応へざり 明かとき色に塵ばむわれら


ラベンダー期待の海に枯れゆくや霧億百の白き短(みじか)矢


今さらに前衛短歌の怨霊か干潟の記憶開かれてゆく


傘のうち雨にこぼれてばらの花踏まないやうにひとつてのひら


(俳句)

追憶の避(さ)らぬ別れや雨蛙


梅雨寒や襖を閉(た)てる朝の膳


(短歌)

晴れまた霧 杣の連なり竹は老ゆ飯な忘れそ母の声あり



 ☆目で読むだけの意味・理屈は響かない。耳に聞くとき、じかに心に響く「うた」に出会う。


・われひとり内にもひとり澄むまにま何をせむやと物ぞ思わす


・人の身は塵と水とで捏(こ)ねられる泥人形に魂鎮め


・くたくたにゆらぐ心に思わせる爆ぜるマグマに身を熔かしつつ


・なにせむや何かをせむとひとり身の迷いまろびつ月に這いずる


・開け放つ部屋の中にも山の霧ひとり澄みつつ鉛筆握る  



 ☆意味や理屈を先行させているかに見えがちな現状。かつての文字を持たなかった時代の息吹を心の底に置きたい。むつかしくあるいは険しい言葉を使わなくても、たぎる激情を歌に乗せることはできると思います。しかも叙情性を保ちつつ‥ね。翻訳文化がはびこって幾千年もの流れを断ち切ってしまって現代に至る選歌の罪悪はAIにもできることをただ証明するだけの価値でしかない。「個」という選択ではなく「ひとり」という選択を、目で読むのではなく耳に聞くという選択を歌人は読み手としてとらえ返さないと、われらは物象の中に自らを閉じ込めてしまうことになる…そう強く思う次第です。  規定される概念をはみ出す民衆の意志と感情を紡ぎ出すこと。意識化されないナンセンスのうちに潜む余情を嗅ぎ取る感性を伝えていかないと、日本の短章文芸は死んでしまうでしょう。それは数多くの作品を、底流するマグマに共感しつつ提出するあまたの魂によってしか、成し遂げられないと信じています。人生も世間も無常の風のうちにありますが、変わらないものを見失わずに生き延びたい。令和を超えて…。


夏もなく冬の痛さも届かざり骸なればや悩みとて無き


昼間でも足を濡らしてしまう老い 点眼薬を間違えている

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和歌の気分で [短歌]

☆和歌の気分で作ってみました。名付けて短歌古調6首


さわさわと弧悲なる言の葉に寄せて妹が魂とぞ触れなばとなむ


いづくとも憂き世と思ふ日に夜に常無きことのほかなるひとつ


うつせみの人弧悲しさをさりげ無くゆたにたゆたに雨の声聴く


うつし世と隔つる幕を透るべく恒なる里へ水流れゆけ


ひとり住む小島の谷に玉藻なす寄る辺無き身ぞ草にかぎろふ 


隠れ処(が)に玉萎ゆる草養ひてえにし結ばむわが友として

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真夜の「やなぎ」一覧 [川柳]

〈やなぎ序〉


・導入剤飲まずに深夜目を覚ます


・575をつぶやきだして止まらない


Ⅰ. 〈真夜中に政治談議をしたくなる〉


・なんとなれば言葉のゲーム氷抱く


・切り返す言葉は不要やり過ごす


・トランプは過剰反応待っている


・地政学リスク高める饒舌家


・75%米軍経費驚異的


・安保破棄よだれを出すな中華主義


・外交、安保毒を吐いてはリークさせ


・日本国戦略基地の貌を持つ


・沖縄にチューブの中の高密度


・いまもなおヤマトのための盾となる


・平和ボケ右往左往の日本人


・昔琉球今や日本の立ち回り


Ⅱ. 〈干天の慈雨と云っては持ち上げる〉


・待望の氷の粒が梅雨となる


・梅雨入りの宣言を待つ民の声


・干天に火事が多くて雨待たれ


・長雨の予報になぜか安堵して


・舌の根が乾かぬうちに慈雨厭う


Ⅲ. 〈夢から帰れば ただの人〉


・雨だれの音と重なる震度1


・若かりし人の夢 友でなく


・目が覚めて半信半疑の愛煙家


・ゆっくりと時間の波にチューニング


・出し殻に熱湯注ぎジャズを聴く


・575の袖に手を入れ肩を入れ


・覚醒の目は冷め茶碗見つめてる 


・午前2時あしたのために眠りたい

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「躁」になってからの短歌 2018・10月末からクリスマス・イヴまで [短歌]

☆私には双極性感情障害という厄介な病気があります。気分が周期的に変調をもたらすもので、自分では何とも対処に困る状態に置かれます。精神薬で調整はしているのですが、万能であるはずもなく、『躁』の時期が2018年10月末くらいから2019年1月末くらいまで続きました。それが終息すると『鬱』へとなだらかに移ってゆくことになり、心は平静を取り戻します。



うらうらと小春日われにさりげなく 五万送れとサイトの脅し


草だけが割れ目に根づき生きている 排水溝に秋の雨降る


疎まれて看取る者さえ居ないとは 酒歴語った人今は亡し


海峡を越えてきたのか冬の雨 真夜の瓦を叩く音聞く


山間(やまあい)に灯ほのか温かい 人の営み歴史の吐息


涙腺のゆるんでひとり口ずさむ そは あの時の惜別の歌


手に余る暇と孤独に傷ついて アンモナイトの夢に寄り添う


夕焼に裸をさらす桜木の枝に重ねる 春への思い


いちどだけ隣り合わせの危うさを心に許す その出会い系


追いかけてみたいと思う 背を向ける影踏み抱いてみたいと思う


北の棘呼びこむ雲に包まれて 季節はずれの風にやわらぐ


引き潮の跡を踏みつけ雨雲のたゆたう水際 砂掬う昼


ありのままことばは透けてしまってる タバコを溝に投げる曇天


出会い系見果てぬ夢の中に居て恋の予感に狼狽えている


有り金をつぎ込んでいる月曜日 電車通りの煙草屋に寄る


輪の中に何があるのか戸を叩く 信じあいたい友を求める


逃げ水のような女であるらしい 雲はたちまち氷の粒へ


ひとかけらちぎってくれる掌に豆粒大のつぶれた甘味


午後の日が桜の枝にさんざめく 足にまとわる猫の喉声


北の窓指折りながらジャズを聴く真夜の風には雪の匂いが


古傷の仕事の臭う衝迫にだまされてみる価値はあるのか


ほのぼのと午後の日動く傍らを野良の猫ゆく一匹二匹


寂しがり熱きを避けて暗がりのベッドの下に猫は腹這う


寝転がる猫の背中に手をやれば腹の上下が指に伝わる


あまりにも男のエゴがうとましい 自転車押して遠回りする


寂しさに負けぬ路傍の草となる これ見よがしにクレカかざされ


感情の裂け目に君は蹲る クレカは僕に遠い存在


ごみ箱に捨てた未練を確かめつ 押しつけられたメールを削除


なづき野の藪をかき分け拾いだす まだ温かい母の昭和史


裏窓の結露に気づく 真昼間の街にかぶさる厭戦気分


真夜中にアルトサックス絡みつく 私を捨てる君の微笑み


まだ凍る夜のとばりの薄氷を裂いて心を解いてあげたい


眩しくて顔をそむけることもある 人間だもの酔っぱらっても


瞬く間よぎる思いにとらわれて時間旅行を楽しんでいる


間もなく朝の駅に着きます 案内の声は静かに耳にしみ入る


まだ遠い遠い しがらみの中手探りに絆もとめる人の距離感

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それぞれに「今」がある  川柳20句 [川柳]

☆ これは母と私と飼い猫『たま』を題材に作った連作です。



母・息子・猫の会話がはずむ夜


母曰く数えで齢は九十三


母はまだ食に意欲を持っている


食べたくて週に三度は魚さばく


物忘れ南京ソウル今少女


味噌はどこ朝の一刻足に猫


仏壇のうえから猫は母守る


精霊は猫のまなざし母包む


父を恋う母は忘却していない


ごった煮のまま共依存父帰る


恍惚の人を幼児と看做すまい


ゆるゆると言葉を探す 待っている


終活を始め思い出切り捨てる


従弟の名 遊んだ記憶霧の中


百聞の被爆体験ナマのまま


語られて分ちあえないもどかしさ


無縁塚被爆二世として詣る


教え子の顔と名前が蘇る


足ることを知って思いのまま生きる


極楽へ前がつかえて待たされる

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ボヤキじゃありません! [川柳]

 ☆川柳は本来、権力に阿(おもね)ることなく社会状況を切り取って笑い飛ばすところにおもしろさがある。それゆえ、理知的であるともいえるし、ポエムがないとも見える。250年の歴史を持つ伝統文芸であることは、言うまでもないがその歴史を意識することはあまりないものである。



柳壇の左の左後ろ向く


宗匠の言うまま気まま祭り果て


ポピュリズムわが身に還るブーメラン


カーテンをそよがせ匂う夏化粧


駄句飛ばし肋(あばら)まさぐる昼下がり


蝿捕りと守宮(やもり)とわれとひとつ屋根


沖縄は今なお棺の中に住む


沖縄忌野ざらしの骨骨目玉


玉串の無くて怒号の沖縄忌

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夏至の夜 八句 [俳句]

 ☆今は酒をたしなむことはない私ですが、かつては酒なしでは日も夜も明けない暮らしを送っていました。断酒に入ってからは、「酒、アルコール」の言葉さえ忌避してしまう風もありましたが、最近やっとその呪縛から抜けるようになりこんな句を書けるようになりました。



煮くづれぬ夏大根や昼の酒


焼酎のオンザロックや胡瓜嚙む


茄子ひとつあれば半升いける口


夕顔の咲くがに酒家の人ならむ


青紫蘇をちぎるや宵の風そよろ


北からの手紙繰り読む明易し


飲まずともジャズに酔ひつつ瓜を食む


短夜や歳時記舐めつ酒句八吐

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夏至 [俳句]

 ☆「海の記念日」とか「山の記念日」とか素性の怪しい休日がつくられている昨今、私に言わせるとそれなら「夏至」、「冬至」を休日にしろと思ってしまう。季語だからというのではない。春分、秋分が休日なのだからこれほど素性の確かなものはない。農耕民族の伝統からしても、太陽暦から云ってもこの両日の重要な意義は推して知るべしであろう。



ひらぬのや溽暑をはらふ風うごく


持ち時間まだあるだらう夏至の朝


端的にわが身をおもふ夏至の昼


夏至うごく周期差もあれゆるびなし


麻のれん透りてたれか迷ひくる

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私的感傷 [俳句]

 ☆恋人との思い出などを残しておきたくて俳句の形を借りてみました。



凍らせぬ日もあり 風と草清水


旅ごろも 夏椿にも似たるかな


夏椿 摩耶のふところ天上寺


白南風や武庫をはるかに越えゆけり


ふかぶかと青葉闇なか きみを抱く


夏椿 きみと重ぬる匂ひかな


煩悩のいはれなき果て 洗ひ髪


汗ばめる肌をさらさん 風の岸


ふたりして緑の雨に濡れしかな


激情の跣(はだし)のままに貪りぬ


日盛りに裸の虫となりにけり


あをあらし 電(でん)ひらめくや雲の立つ


ほとばしる雨 夏山の面(つら)はたく


黄昏(たそが)るや のうぜんかづら炎(も)え立ちぬ


冷め遣(や)らぬまま 夕焼の色や濃き


ゆるゆると浸(ひた)る岸辺や 罌粟(けし)の花        


        現在地


炎昼をゆく夢果つや 惨(ざん)無情


さ渡るや あしたは夏至か真夜の風


月隠る 窓辺に恋ふや梅雨の蝶


瓢々と日をめくるたび 腸を灼(や)く


音量を絞れば涼し 闇の隙


出涸らしを含んで守宮(やもり)の脚の先


静まりぬ 雨戸の闇に蛾の吐息

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