持ち時間を倦まず巧まず [短歌]
たいしたことではないのだが、いや大した事かもしれないことに気づかせられる時がある。たいがいは出かけるときには眼鏡は必需品だ。元来、近視なので無かったら危ないことこの上ない。殊に長崎に越してきてからは、階段が多いので踏み外すととんでもないことに出くわす。一段踏みそこなって何度怖い思いをしたことか・・・。だが、家に帰ったらすぐに眼鏡をはずしてしまうのも習慣になってしまっている。外していても然程不自由を感じない。それだから、うっかり眼鏡をはずしていながら外出してしまうことが間々あるようになってきた。これは老いの兆候かもしれないと、ふと、思う。今日は最近ふと思ったことを定型に載せてみた。ただごと歌なのだが・・。
私には祖父の命日ヒバクシャが見えない人にはただの九日
仏壇の下にごきぶり追い詰めて紙を丸めてすき間を塞ぐ
劇的に老いがくるのか ほれそこにいま泥沼が押し寄せてくる
うかうかと眼鏡忘れてきたことに気づき手摺を探る右の手
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