いつまでも どこまでも [川柳]
「いつまでも」そして「どこまでも」夢を追いかけていきたいものだ。そうでないと死んでしまうしかないのだから・・。人間は宇宙そのものだから、際限がないはずなのだが終わりがあるのは時間軸と云うものの絶対支配下にあるからなのだ。もちろん宇宙にも終わりがあるだろう・・・だがそれはカオス(渾沌)=原初・・への収斂として巡り巡ってゆく回帰。寸刻の粒子の生であってもドラマがあり、死と生を繰り返す魂の営みがある。そういう風に思うようにしている。川柳の世界把握はこういうことに由来するのではないかと考えている。
死に票とわかっていても夢を賭け
戦争を仕掛けて息を継ぐ世界
生贄はいつも庶民となる構図
敵の敵 獅子身中に寄生する
和平とはインターバルのようなもの
内向きの顔 外向けの面汚し
宿願を果たせば民が逃げてゆき
身の程を知って血よりも水が好き
安全の神話にすがるエゴの貌
温暖化黒い揚羽が北めざす
日曜日カミキリムシはひと仕事
投票の朝 [色々まじぇこじぇ]
今回は不在者投票をしないで、割り当てられた投票所に行くことにした。閑散とした投票風景には毎度ながらこの国の未来への不安を感じる。たいそうな雨の中 傘を差してくる人よりも車で来る人が圧倒的に多い。これは過去の晴れていた日でも同じだったが・・。
(川柳)
避難所の未来を分ける浮動票
夏風邪かい目がしょぼついて投票所
大雨に祝杯挙げる保守の陣
すこし脱線して以前の句を一句。
腰痛に乾いた風がなつかしい
近詠の歌 3首
(短歌)
鼻水にティッシュの箱が空っけつ ロールペーパー傍に置いてる
涼やかな腕を伸ばして緋扇のねむが刈られて幾度めの夏
雨の夜白蛾もきたりさらばふる吾も迎ふる闇にただよふ
(俳句)
投票に行くかやめるか螻蛄の道