☆今は酒をたしなむことはない私ですが、かつては酒なしでは日も夜も明けない暮らしを送っていました。断酒に入ってからは、「酒、アルコール」の言葉さえ忌避してしまう風もありましたが、最近やっとその呪縛から抜けるようになりこんな句を書けるようになりました。



煮くづれぬ夏大根や昼の酒


焼酎のオンザロックや胡瓜嚙む


茄子ひとつあれば半升いける口


夕顔の咲くがに酒家の人ならむ


青紫蘇をちぎるや宵の風そよろ


北からの手紙繰り読む明易し


飲まずともジャズに酔ひつつ瓜を食む


短夜や歳時記舐めつ酒句八吐